せっかく熱をためた壁もしだいに温度を失い、結局、冷たい壁になってしまいます。
寒い冬の日に、冷えた大きなガラス窓のそばに立つと、とてもいやな感じがするのは誰もが体験しますが、それと同じで、壁面が冷えるというのはとても不快な寒さをつくってしまいます。
せっかく暖まった壁が、日が沈んでから外へ熱を逃がさないように、わが家ではこのトロンブ壁の外側に特別仕様の断熱シャッターを装備して、日が沈むとガラスの外からふたをします。
朝、太陽があるとシャッターが自動的に下に折りたたまれて壁に日があたります。
そして同時に、ステンレスでできたシャッターの上面が反射板になって、より多くの日射がトロンブ壁にあたるようになります。
本当のことをいうと、あまりできのよくないシャッターで、すき間が多くて断熱効果がよくないうえ、このシャッターのせいでせっかくの家が見苦しいと、妻には目の敵にされている代物です。
本当は、透明な断熱材があるといいのですが…。
その透明な断熱材が、ドイツの著名な環境共生都市フライブルクにあるISES(国際太陽エネルギー協会)の本部建物に使われています。
1870年代に建てられたヴィラ・タンハイム(く肇四目四目旨囚日)と呼ばれるこの美しい建物は、歴史的建物として保護されていますが、のちに省エネルギーのため、外観をまったくかえないように外壁全体が断熱材でおおわれました。
石積みの壁は蓄熱体の役割をはたしています。
これが外断熱です。
ここに「透明断熱材」を使ったトロンブ壁が設けられています。
この透明断熱材を入手しようとしたのですが、残念ながら技術的問題があって供給できないということでした。
いずれ解決されたら使ってみたいものです。
なお、日本では夏の遮熱も考えないと失敗します。
ドイツの歴史的建物をソーラーハウスに改造。
透明断熱材を使用。
冬の太陽がガラス越しに壁を暖める。
その熱が夜、家を暖める。
さし込む日射をためるシステムダイニングルーム。
南面の大きな掃き出し窓の内側実際には、窓から入った熱は床だけでなく、いったん空気を暖め、それが住宅の柱や梁や石膏ボードなど、いろいろなものに吸収されて蓄えられますが、効果には限界があります。
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